本年度は、従来の研究の成果の一部を著書、並びに学術論文として発表すると共に、研究計画に従い研究を進めた。また、新たに、口唇裂手術術後の瘢痕形成に対して、カバーマーク(瘢痕を目立たなくするファンデーション)の指導を30名の患者に行うと共に、それに関連した患者の心理について調査するための調査用紙を新たに作成した。次年度は、これをもとにさらに研究を行う予定である。 また、三重県の口唇口蓋裂治療のセンター的病院である市立四日市病院において、依頼を受け、口唇口蓋裂児並び家族に関する心理について本研究の成果を中心に講演した。同様に、岐阜県岐阜市において口唇口蓋裂親の会に対して同様に講演会を行った。 SD法(セマンティックディファレンシャル法)と因子分析を応用した結果については、現在英話論文にて投稿準備中である。 現在、口唇口蓋裂患者1050名程度の種々の、心理学的調査を完了しており、今後も調査を継続して行っていく予定である。
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