本年度は、南海トラフ4000m水深の地点で、カメラと海底との距離をリアルタイムでモニタ-することに成功した。測定の精度は、10cmで、4m以内では、5cmまであげられることがわかった。これにより、海底被写体へのカメラ高度の制御、シャッタチャンスを適確にとらえることが、さらに高上し、焦点のシャ-プな写真撮影可能となった。 しかし、海面の波高3m以上になると、船のピッチングが海底のカメラに伝わり、音響による距離測定にノイズが入り、周辺からの反射波が干渉して、測定精度がやや落ちることもわかってきた。これらについては、信号をデジタル処理するときのフィルタ-を変えてやることで、海底との最短距離を測定するようにデ-タプロセスが可能であることも明らかになった。
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