研究課題/領域番号 |
63840025
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
鉱物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
芳賀 信彦 東京大学, 理学部, 助手 (60011748)
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研究分担者 |
堀内 弘之 東京大学, 理学部, 助教授 (80029892)
床次 正安 東京大学, 理学部, 教授 (80029850)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 光ファイバ・センサ / 温度コントロ-ラ / ガス・ヒ-タ- / 高温単結晶実験 / X線回折 / Microtexture |
研究概要 |
当初の主な研究計画は、四軸型自動回折装置用小型電気加熱炉の作製、非接触型温度計測システムの設計、作製であった。 小型電気加熱炉については、当初計画していた、加熱ガス併用のシステムはゴニオメ-タ上の試料周りの狭さから、電気炉は使わず、加熱したガスのみによるシステムに変更した。発熱体には白金を使い最高800℃までの高温ガスを吹きつけることができる。温度センサを使い、電圧、ガス圧を調節することにより、温度制御をすることができる。エア源としてはガスボンベ、コンプレッサ-らが使用できる。 非接触型温度計測システムは温度検出部にファイバ・センサを使ったのが特色である。この温度計測システムは、以下のように3つの主要部から構成される。まず温度測定側に、スポット径0.5mm、焦点距離50mm、の集光用レンズを付属した。ファイバ長90cmの二色式用集光ファイバ・プロ-ブを使用した。二色式を採用したことで温度測定時の試料の放射率による困難を除去することができる。次に、硫化鉛を検出素子とした赤外線検出器、音叉振動子、プリアンプらを内臓した、ディテクタ-・ヘッド部に接続される。これにより、700〜1,510℃の温度測定が可能である。さらにケ-ブルにより温度表示パネルのあるエレクトニック・コンソ-ルへ接続され、出力端子を通じてレコ-ダらに出力させる。他に温度設定用軟正源、レンズ集光用光源を付属させている。 上記装置を使った実験として、希土類ウルトラ燐酸塩の強弾性相転移を転移点前後で構造解析し、熱振動の温度依存を調べる計画であるが、現在Laウルトラ燐酸塩について、室温における構造を解析中である。
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