研究課題/領域番号 |
63850029
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横井 秀俊 東京大学, 生産技術研究所・第2部, 助教授 (90166869)
|
研究分担者 |
高橋 博 東洋機械金属, 研究開発室, 室長
村田 泰彦 東京大学, 生産技術研究所・第2部, 助手 (00200303)
|
キーワード | 可視化加熱シリンダ / スクリュ / 画像計測システム / スクリュチェックリング / Kleinモデル |
研究概要 |
本年度実施計画に基づき研究を遂行した結果、以下の成果および知見が得られた。 1.制御ユニット、射出駆動部、汎用スクリュを搭載した可視化加熱シリンダユニットの設計・製作、およびストロボ同期方式による画像計測システムの構築を行った。 2.高速VTRを用い、シリンダ内樹脂の溶融・混練挙動を静止画像としてとらえると同時に、樹脂温210℃までのシール性および、スクリュ回転数100rpm以上・シリンダ内圧25MPa以上の射出条件下での耐久性を確認した。 3.スクリュチェックリング挙動の観察を試み、画像処理を用いた定量解析により、低射出率の場合にリングの半閉鎖を生じることを確認した。 今後、本研究は、次の計画に沿って遂行される。 1.赤外線温度分布計測・圧力計測を併用した可塑化プロセス計測技術を確立する。 2.型締め機構を有する成形機に本可視化加熱シリンダユニットを搭載することで、実際の金型内射出条件下でのシール性・耐久性の検討を行う。 3.カラーチップあるいは、フレークを用いることにより樹脂の混練状態の観察を行う。 4.複数のスクリュを設計・製作し、本可視化シリンダユニットによる可塑化プロセス画像計測により、最適スクリュ設計のためのデータベース構築を行う。 5.上記各スクリュの画像計測結果によりKleinモデルの検証を行う。
|