研究概要 |
メカトロニクスシステムの分野におけるマイクロエレクトロニクス応用技術の発展に対処するために、新しいネットワ-クア-キテクチャを提案した。これはメカトロニクスシステムのような小さな範囲でパワ-の操作と情報処理の機能の両方を一体化して扱うものである。このシステムを"パワ-ー情報一体化ネットワ-クシステム(IPINS)"と呼ぶ。本研究では、パワ-情報一体化ネットワ-クシステムを構築する上で、必要となるキ-テクノロジ-を提案した。そして、キ-テクノロジ-に対する詳細な要求項目を検討し、それらの要求に見合う、理想的なコンポ-ネントを提案した。次に、提案したシステムの可能性を評価するため、実際に各コンポ-ネントを試作した。試作システムでは、5V,24V,250VのDCパワ-ラインと光ファイバ-による情報ラインが一体化されたハイブリッドケ-ブル、これらパワ-と情報のラインを自由に分岐させるためのハイブリッドコネクタ、メカトロニクスシステムとのインタ-フェイスをとるためのスマ-トノ-ドモジュ-ル、様々な情報に基づき、パワ-を制御するための制御用ソフトウェア、各ノ-ドにおいてネットワ-クとのインタ-フェイスをとるためのハ-ドウェアやその実時間分散通信制御を行うための制御ソフトウェア等のハ-ドウェア・ソフトウェアを開発した。こういった、試作システムを製作し、能力テストを行った。その結果、提案したシステムはほとんどの実際のメカトロニクスコントロ-ラに受け入れられる、適度な性能を有していることがわかった。
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