研究課題/領域番号 |
63850098
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
茂里 一紘 広島大学, 工学部, 教授 (90011171)
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研究分担者 |
西本 仁 西日本流体技研, 研究員
浜崎 準一 常石造船(株), 船型開発室, 主任研究員
平田 法隆 広島大学, 工学部, 助手 (80181163)
肥後 靖 広島大学, 工学部, 助教授 (20156582)
土井 康明 広島大学, 工学部, 助教授 (10134454)
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キーワード | 水素気泡法 / 船尾伴流 / 3次元画像計測 / LLS光源 / 流脈追跡 / 階調性画像 / 相互相関 / 変分法を用いた反復解法 |
研究概要 |
1.非圧縮性流体の連続条件を用い、計測領域外端を境界条件とした変分法によって、複数の面内流速分布より流場の3次元再構成を行なうプログラムを開発し、ポテンシャル流中の球の後流及び画像計測によって得られたWigley船尾伴流分布に適用することにより、この手法の妥当性を検討した。 その結果、初期条件として与えられる面内流速場の精度が充分であれば、この方法によって精度良く3次元再構成出来ることが確認された。 また、この方法では、境界条件の与え方によりその結果が大きな影響を受けることも判明したので、物体表面条件を境界条件として導入するために、現在プログラムを改良中である。 2.面内流の計測精度向上を目的として、水素気泡法で得られる流脈画像の特徴を利用した新しい流速計測法を開発した。 本方法では、水素気泡法で得られた流脈画像に対して、その輝度分布の尾根線を検出し、この輝度分布波形に対してデジタル信号処理を施すことにより、流体の移動量を算出する。 輝度分布波形の移動量検出には、FFTによるフィルタリング波形に対して相互相関係数を評価関数とした平均移動量を求め、その値を基準として局所移動量を算出するという手法を用いた。 こうすることにより、局所移動量は平均移動量に対して2次的な量になるので、局所移動量が平均移動量に比べて大きく異なるものを、過誤ベクトルとして棄却することが可能となった。 以上の方法を、回流水槽中の一様流計測に適用し、過誤ベクトル発生の防止及び計測精度の向上という面で有効であることを確認した。
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