研究分担者 |
西本 仁 西日本流体技研, 研究員
浜崎 準一 常石造船(株), 船型開発室, 主任研究員
平田 法隆 広島大学, 工学部, 助手 (80181163)
掘田 多喜男 広島大学, 工学部, 助手 (30034359)
土井 康明 広島大学, 工学部, 助教授 (10134454)
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研究概要 |
前年度に開発した水素気泡法による流脈画像の特徴を利用した面内流速場の計測システムに改良を施し,その適用限界及び計測精度を評価した。さらに,数式模型船の船尾流場計測に適用してその手法の妥当性を調べた。 (1)流脈追跡アルゴリズムの改善 本方法は、流脈追跡によって抽出された流脈上輝度分布波形の時系列デ-タに対し信号処理を施すことによって流速を計測する。そのため流脈追跡の精度が全体の計測精度を大きく左右する。そこで1ステップ前の流脈座標デ-タの座標値及び曲率を参照して流脈の延長方向を決定するアルゴリズムを開発し、誤追跡の発生を大幅に減少させることが出来た。 (2)一様流の画像計測 本計測法の適用限界及び計測精度を評価するため,流速0.1m/s〜0.4m/sの一様流の画像計測に適用した結果、流速0.3m/sまでは、精度良く計測出来ることが明らかになった。これは、実計測に適用するには必ずしも充分ではないが,従来の2値化画像の特徴抽出にもとずく手法に比べ、適用限界、計測精度ともに大幅に向上し、本方法の有効性が確認された。 (3)数式模型船の船尾伴流計測 3次元流場への適用性を評価するため,数式模型船の船尾流場に対し,本計測法を適用した結果,船体近傍の攪乱の大きい領域以上では,3次元性の強い流場に対しても適用可能であることが明らかになった。
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