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1989 年度 実績報告書

コンクリ-ト構造物の塩害による劣化損傷とその防止対策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63850109
研究機関京都大学

研究代表者

宮川 豊章  京都大学, 工学部, 講師 (80093318)

研究分担者 井上 晋  京都大学, 工学部, 助手 (30168447)
井上 正一  鳥取大学, 工学部, 助教授 (10032286)
尼崎 省二  立命館大学, 理工学部, 教授 (60066743)
川東 龍夫  近畿大学, 環境科学研究所, 助手 (10140310)
小林 和夫  大阪工業大学, 工学部, 教授 (10021586)
キーワードコンクリ-ト構造物 / 塩害 / 大規模暴露試験 / 劣化メカニズム / コンクリ-ト腐食 / 鋼材腐食
研究概要

平成元年度においては、瀬戸内海沿岸(明石地区)、太平洋沿岸(熊野地区)および日本海沿岸(舞鶴地区)の3ケ所の飛沫帯に鉄筋コンクリ-ト供試体を設置し、暴露供試体の調査を行うとともに、種々の室内試験を併行して行った。
1.暴露試験結果
瀬戸内海暴露供試体の経年的非破壊試験結果によれば、本研究で用いた仕様のライニング(エポキシ、エポキシナガラスクロス、エポキシナガラスフレ-ク)の防食効果が認められ、非ライニング供試体の自然電位および分極抵抗値は暴露開始1から2年にかけての変化が大きく、腐食状件の成立と腐食の開始が推定された。
自然電位、分極抵抗ともに腐食の指標として利用できるが、腐食推定に適用する場合には鉄筋の種類を考慮しなければならない。
日本海、太平洋および瀬戸内海では、同じ飛沫帯の環境でも異なった劣化過程段階であり、今後の検討が必要である。
2.室内試験結果
海洋暴露供試体の中性化は内陸暴露より大きく、塩化物イオンの分布は水セメント化によるコンクリ-トの密実性の違いを反映しているものと考えられ、鉄筋の発錆状況およびX線回折試験結果ともよく一致していた。
部材強度試験結果は、内陸・海洋暴露供試体の両者とも計算から得られた耐荷力とほとんど残色なく、暴露5年までは耐荷力が顕著に低下するような劣化にまで達していないものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川東龍夫: "海洋環境における鉄筋コンクリ-トの劣化メカニズムに関する研究" セメントコンクリ-ト論文集. 43. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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