3×3m、接合部試験体12体を製作して、水平加力試験を実施した。これより、鉄骨、RC造と比較して、経済的にも充分成り立ち得る構法であることを確認した。また、実験デ-タより多層木造建物をモデル化して、3階建てを想定して、地震応答解析を実施した。これにより、変形はかなり大きいものの、特に変形が進んでからのねばりが大きいため、大地震時にも倒壊はしないことが分かった。これにより、本構法の実現の可能性を確認した。ただし、あまりに剛性の少なくなるような平面プランでは好ましくなく、提案した構法が成り立つための架構ル-ルが必要であることも分かった。具体的には、スパンと柱の数、荷重などの関係を定量化する必要がある。そこで、本構法による構造設計計画方法とともに、設計を進める上でのマニュアルに相当するものが必要である。 以上、新しい架構法を提案し、その実現性を確認すると共に、その構法は、ある一定のル-ル・条件のもとで成り立つので、現在はそのマニュアルを整備中である。
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