研究分担者 |
松原 澄行 三井建設(株), 技術研究所, 主任研究員
岡本 直 三井建設(株), 技術研究所, 主席研究員
小松 勇二郎 京都大学, 工学部, 教務技官 (60109022)
近藤 吾郎 京都大学, 工学部, 助手 (30195896)
藤井 栄 京都大学, 工学部, 助手 (70144334)
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研究概要 |
1.水和熱による初期高温がコンクリ-ト強度発現におよぼす影響 4週強度300,450,800kgf/cm^2レベルの3水準のコンクリ-トに対して、水和熱によるコンクリ-ト温度上昇をシュミレ-トした初期温度履歴を与えたときのf発現について実験室実験を実施し、すでに実施した一定温度履歴をうけた場合の強度発現についての実験結果と総合してマチュリティ-則に新しい知見を加えた。 2.水和熱によるコンクリ-ト部材の内部温度履歴の解析 単位センメト量、コンクリ-ト断面寸法、外気温を与えた場合の断面内部温度分布の時間的変化を有限要素法によって解析し、それに基づいて、上記の条件を与えた場合の断面内最高温度,最大温度差を求める略算式を導出した。これによって水和熱による温度上昇を簡単に推定することができる。 3.高強度コンクリ-トに対する引抜き試験法の適用 1200kgf/cm^2までの高強度コンクリ-トに対しての実施可能なように引抜き試験法を改良した。広範囲の強度レベルのコンクリ-トについて実施した既往の実施結果を総合して、引抜き荷重からコンクリ-ト強度を推定するための換算式を導出した。 4.実構造物への応用実験 多くの高強度コンクリ-トを用いた実構造部材の施工時に、コンクリ-ト温度履歴の実測,同調養生シリンダ-の実験,コア試験,引抜き試験を実施して,適用性を検証した。 5.温度履歴実測に基づく構造体コンクリ-ト強度管理法の提案 水和熱による温度履歴を考慮した調合強度の決定,実部材温度同調養生強度の実測,引抜き試験による強度確認を組込んだ管理法を提案した。
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