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1988 年度 実績報告書

『高齢者の住宅改善計画指針』の作成

研究課題

研究課題/領域番号 63850132
研究機関大分大学

研究代表者

片岡 正喜  大分大学, 工学部, 教授 (70038438)

研究分担者 有田 幸生  大分大学, 工学部, 助手 (60175990)
キーワード寝たきり老人 / 脳血管障害 / 転倒 / 日常生活動作能力 / 移動状態 / 坐居の状態 / 車椅子 / 老人介助 / 寝室中心の住生活スタイル
研究概要

1.本年度は、寝たきり老人として、都市部の大分市および大分都市圏の挟間町において、60例を対象とし、住生活の実態についてヒアリングし、住宅および寝室、トイレ、浴室等について実測、カメラ、ビデオ撮影により、詳細な調査を実施した。
2.寝たきり老人について、住生活を規定する最も基本的な要素である住宅内の「移動状態」と「坐居の状態」から類型化した。その結果、最も軽度のレベルI(日常は寝室以外に居て、畳、床、椅子にすわり、自立移動を主とし、一部介助歩行を含む)から最も重度のレベルV(日常寝室に寝たきりで移動もしない)までに類型化できた。このレベルI〜Vの寝たきり老人の分類を軸に、分析考察をした。
3.寝たきりの原因は、脳血管障害関係の病気によるものが最も多く、次いで転倒・転落の事故によるもので、住宅内では居間の事故が多い。
4.寝たきりに至る過程は、当初の原因から現レベルまでに一度に推移し段階的に低下する比率は少ない。とくに車椅子の使用をしないためいきなりレベルIV、Vにいたる事例が目立つ。
5.寝たきり老人の基本的な日常生活動作能力である排泄、入浴、食事、衣服の着脱、寝返りは、全体に全面介助を要する者が多く、レベルが重度になるにしたがい全面介助の比率が高まり、IV、Vでは殆どが全面介助となる。
6.排泄、入浴、食事の場所等をみると、レベルが重度になるにしたがい食事、排泄をはじめ入浴も寝室でする率も高くなり、寝室が住生活の拠点となっている。その寝室は、まだ和室が圧倒的に多く、6畳中心で、そこで約半数がベッドを使用している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 片岡正喜,有田幸生 他: 日本建築学会九州支部研究報告. 第31号・3. 21-24 (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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