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1989 年度 実績報告書

加工熱処理を適用した新しい温間加工方式の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63850148
研究機関奈良工業高等専門学校

研究代表者

関口 秀夫  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (80043462)

研究分担者 松井 正広  (株)阪村機械製作所, 部長
北脇 岳夫  東洋特殊鋼業(株), 都祁工場, 工場長
和田 任弘  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (10141912)
岩井 保喜  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (90043471)
小畠 耕二  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (00043480)
キーワード加工熱処理 / 温間領域 / 深絞り加工 / せん断加工 / 局部加熱 / 温間ホ-マ
研究概要

本年度は温間ホ-マのプロトタイプである電気油圧サ-ボプレスの制御特性の改善(駆動ソフトプログラムの改良)を図り加工精度を向上させるとともに温間での加工が行えるようサ-ボプレスに通電加熱装置を組み込み実験を行った。研究の結果をまとめると以下のようになる。
(1)温間深絞りにおける限界絞り比の向上
深絞り装置のダイ上面およびしわ押え面に銅製の平板電極を取付けて加工中のブランクを通電加熱した。ブランクの板厚方向に流れる電流はPID装置により設定し、加工中の温度を制御した。板厚0.8mmのAlおよびCu板における冷間での限界絞り比が1.75であるのに対し、温間領域での加工によれば絞り比が2.0以上になってもブランクは破断せず加工限界に対する温間深絞り法の有効性が確かめられた。
(2)焼入れ鋼板の焼もどし途中における加工(加工熱処理)
0.45%C炭素鋼々板をあらかじめ焼入れし、温間領域で深絞りならびにせん断加工を行った。深絞り加工においては、ブランクのフランジ部を通電加熱によって焼もどし処理(500℃×3mln)して、そのままの温度で成形行った。実験の結果、冷間絞りに比較して加工限界がきわめて大きくなるとともに製品の品質も向上させ得ることがわかった。また温間せん断加工においては、加工力を低減させることができるとともに加工精度も向上させ得ることが明らかとなった。
(3)局部加熱加工における板材の塑性変形挙動
板材を通電加熱するとともに工具の局部的な冷却(間接的に板材を冷却)により板面内で温度分布を生じさせることによって成形時の材料流れを制御できることが明らかとなった。このことから通常では成形できない複雑形状の加工の可能性の展望を得ることができた。
その他、多機能温間ホ-マの開発ならびに金型の設計も進行中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 関口ほか: "温間深絞り加工の開発" 第41回塑性加工連合講演会論文集. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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