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1990 年度 実績報告書

生理活性プロスタグランジン関連化合物の超微量分析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 63850161
研究機関東京大学

研究代表者

戸田 昭三  東京大学, 農学部, 教授 (40011845)

研究分担者 渡辺 秀夫  東ソー(株), 科学計測事業部・企画開発部, 部長
大久保 明  東京大学, 農学部, 助手 (20111479)
北森 武彦  東京大学, 工学部, 講師 (60214821)
清水 孝雄  東京大学, 医学部, 助教授 (80127092)
沢田 嗣郎  東京大学, 工学部, 教授 (90011105)
キーワードプロスタグランジン / ロイユトリエン / レ-ザ- / 蛍光検出器
研究概要

プロスタグランジンおよびロイコトリエン類の超微量分析用のレ-ザ-励起蛍光検出装置の試作品を製作した。本装置の特色は、小型で内蔵式のアルゴンレ-ザ-と、より高出力の外部設置式Nd:YAGレ-ザ-の両光源を目的に応じて利用できる仕様になっている点である。小型の空冷アルゴンレ-ザ-を内蔵した設計は、将来の臨床応用に対し医療現場での簡便な使用方式を考慮したためである。これと同時に現在の試作機では、極微量の分析を必要とする研究用としての大出力のNd:YAGレ-ザ-の導入口を備えている。蛍光検出部のセルの光学的特徴は、蛍光検出型のHPLCフロ-セルの流路に垂直に励起光を照射しフロ-セルに直接接した光ファイバ-で蛍光を検出できる点である。空冷のアルゴンレ-ザ-を光源として基本性能をフルオレッセンを用いて調べた。その結果0.1ngまでは検量線の直線性がきわめて良好なものが得られた。また検出の精度については、この濃度領域までは全く問題がなかった。さらに0.001ngまでの検出の可能性が確認された。次ぎに本装置を用いて実試料の検出を試みた。プロスタグランジン標品をADAM試薬で標識し,HPLCのODSカラムで分離を行いYAGレ-ザ-の第3高長波(355nm)を励起光源とし、410nmの蛍光の検出を行った。その結果、現時点では従来法に比べ2から3桁の感度の向上が確認されている。なお本結果に関しては第51回分析化学討論会、平成2年度の日本生化学会ならびに同分析化学会年会にて発表し注目を集めた。現在ミクロカラムを用いて実試料の分析を行っている。薬品類の投与に対する尿中プロスタグランジン類の代謝の変化が検出できれば臨床的な意義は極めて大きくなると思われる。この結果を第52回分析化学討論会(5月末)で発表する予定である。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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