1.リノール酸を自動酸化することにより9位あるいは13位にヒドロペルオキシド基を導入した。得られたヒドロペルオキシドは高速液体クロマトグラフィーにより、分離精製した。 2.同様にアラキドン酸を自動酸化することにより、5位、8位、9位、11位、12位そして15位にヒドロペルオキシド基を導入した。得られたヒドロペルオキシドは高速液体クロマトグラフィーにより分離精製した。 3.リポキシダーゼを用いてリノール酸とアラキドン酸から位置選択脂肪酸ヒドロペルオキシドを合成し、高速液体クロマトグラフィーにより精製した。 4.得られた脂肪酸ヒドロペルオキシドは異性化を起こすことが明らかになった。しかし、メタノール溶媒中では異性化をかなり抑制できることも明らかになった。 5.脂肪酸ヒドロペルオキシドからコレステロールエステルヒドロペルオキシドやトリブリセリドヒドロペルオキシドの変換は現在検討中である。 6.自動酸化により、トリグリセリドヒドロペルオキシド、ホスファチジルコンヒドロペルオキシド、ホスファチジルエタノールアミンヒドロペルオキシド、コレステロールヒドロペルオキシドを合成し、高速液体クロマトグラフィーにより精製した。ヒドロペルオキシド基の位置の違いによる分離は現在検討中である。
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