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1989 年度 実績報告書

東北地方における山菜資源の保護・増殖と活用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63860007
研究機関東北大学

研究代表者

斎藤 隆  東北大学, 農学部, 教授 (10005598)

研究分担者 高樹 英明  山形大学, 農学部, 教授 (30007223)
キーワード山菜類の栽培 / ワラビ自生地の環境 / ギョウジャニンニクの休眠
研究概要

近年食生活の多様化に伴い、蔬菜類も少量多品目志向となっており、これらのニ-ズに応えて蔬菜類の導入や山菜類の活用が積極的に行われている。一方、山菜ブ-ムの影響で、無秩序な乱獲がたたり、品質が低下するとともに種類によっては枯渇しており、このまま放置すればいずれ全滅になる恐れのある種類もある。
1.主要山菜の自生地養成栽培について
主要山菜ワラビの自生地の生育最適環境条件を明らかにすべく、自生地の下草の刈取りの程度、自然光を寒冷紗で遮光の程度を変えて日射量の強弱、窒素・リン酸・カリの肥料の施用量などの処理を組み合わせて行い、生育状態や品質について調査した。下草の刈取りによって根株からの発生茎数が増加し、遮光による日射量の低下によって展葉が著しく遅れ、茎の伸長量が増大し、施肥によって発生した茎の伸長捉度が早まり、生育を旺盛にした。今後、主要山菜類の自生地の生育環境を一層整備し、自生株の養成をはかり、積極的に増産を行うための最適条件の解明を行う予定である。
2.主要山菜の生理生態について
前年の報告で、ギョウジャニンニクは、盛夏〜初冬季には自発休眠の状態になるが、この休眠状態は1月以降消失し、生長力が急速に回復することを明らかにした。この事実は、低温経過がギョウジャニンニクの休眠打破に関係のあることを示唆した。そこで本年度は、生長に及ぼす温の直接的影響と後作用としての影響を検討し、低温経過と休眠打破との関係を明らかにした。休眠打破の適温は、少なくとも5℃以下の温度であり、13℃以上の温度では打破効果がみられなかった。5℃処理の場合、2か月間程度処理する必要があった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高樹英明: "ギョウジャニンニクの生理生態に関する研究(第4報)" 園芸学会雑誌. 58. 360-361 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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