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1990 年度 実績報告書

動物細胞および動物個体への染色体を介する遺伝子導入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63860012
研究機関東北大学

研究代表者

水野 重樹  東北大学, 農学部, 教授 (90112903)

研究分担者 結城 惇  雪印乳業(株), 生物科学研究所, 主査
原田 昌彦  東北大学, 農学部, 助手 (70218642)
キーワードW染色体特異的DNAマ-カ- / グルココルチコイド / 誘導的遺伝子発現 / グルココルチコイト レセプタ- / トランスジェニックマウス
研究概要

水野,原田が染色体マ-カ-の開発と動物培養細胞への遺伝子導入と発現の研究を,結城がトランスジェニックマウスでの導入遺伝子の安定性の解析を行った。動物個体への染色体導入まで実験を進めることはできなかったが,遺伝子レベルの研究ではそれぞれに興味深い成果が得られた。
1.性染色体マ-カ-の開発
既にクロ-ニングしたニワトリのW染色体特異的XhoI0.7kb反復単位と約68%の塩基配列相同性を示す,EcoRIー1.2kb反復単位をクロ-ニングして塩基配列を決定した。サザンブロットおよびinsitnハイブリダイゼ-ションにより,EcoRIー1.2kb反復単位もW染色体マ-カ-として有効であることが示された。
2.動物細胞への遺伝子導入と発現
動物細胞へ導入した遺伝子を特定の条件下でのみ発現させることを目的としてホルモンによる発現誘導を試みた。すなわち,MMTVーLTR発現ベクタ-にCAT遺伝子またはラミンcDNAを組み込み,これをラットのグルココルチコイドレセプタ-遺伝子を組み込んだpMMGRと同時にCapi法によりニワトリ胚由来の繊維芽細胞またはヒトのHeha細胞に導入し,10^<-6>Mデキサメタゾンを与えることによりCAT遺伝子およびラミンcDNAを発現させることができた。
3.トランスジェニックマウス中の導入遺伝子の安定性
アデノウィルスのElA遺伝子を組み込んだ発現ベクタ-pSV2ーgptーgElAを導入されたマウスを交配して導入遺伝子の存在を調べたところ,逆方向に連結して組み込まれた遺伝子は順方向に連結して組み込まれた遺伝子に較べて著しく不安定で,交配を重ねるうちにゲノム中から失われて行くことが認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Saitoh: "Occupancy of the majority of DNA in the chicken W chromosome by bentーrepetitive DNA sequnces" Chromosoma,. (1991)

  • [文献書誌] S.Mizuno: "New aspects of the genetics of molecular evolution (eds.M.Kimura and N.Takahata),pp.213ー226" Japnan Sci.Soc.Press,Tokoyo and SpringerーVerlag,Berlin, 322 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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