研究課題/領域番号 |
63860018
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
箕輪 光博 東京大学, 農学部, 助教授 (60011996)
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研究分担者 |
大貫 仁人 農林水産省, 森林総合研究所, 企画科長
露木 聡 東京大学, 農学部, 助手 (90217381)
山本 博一 東京大学, 農学部, 助手 (70174810)
渡辺 定元 東京大学, 農学部, 教授 (30182918)
南雲 秀次郎 東京大学, 農学部, 教授 (30023401)
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キーワード | GIS(地理情報システム) / リモ-トセンシング / 環境モニタリング / 林分構造 / 生態モデル / FREDAM / 天然林 |
研究概要 |
1.GIS(地理情報システム)の作成 東京大学北海道演習林(面積2万3千ha)で使用されている各種デ-タは、従来の森林調査(主として地上調査)、経営実験を基にしたポリゴン情報である。そこで、これらの地上情報とTMデ-タ等のリモ-トセンシング情報を有機的に結びつけるために、メッシュを軸としたGISを作成した。現在、このGIS情報と、現地情報(土壌、植生・林分構造等)、リモ-トセンシング情報との間の照合を進めている。 2.各種生体モデルの検討 天然林の資源・環境を把握し、管理するためには、上記の基礎情報に加えて、より高次の知識べ-スが必要である。各種森林生長・生態モデルやシミュレ-ションモデルがこれに属する。今回は、育種、樹木社学、森林生長論、施業論の立場から、天然林の動態を記述する二、三のモデルを開発した。今後の課題は、これらのモデルとリモ-トセンシング情報との融合を図ることである。 3.環境モニタリングシステムの基本設計 (1)大型のAO判デジタイザの購入により、地形図、森林基本図などの大判の地図からの直接入力が可能となった。(2)25mメッシュの地理変換を行うことにより、3時期(1985年5月31日、1988年7月26日、1984年9月14日)のLANDSAT・TMデ-タの重ね合わせ・比較が可能となった。(3)昨年購入した画像処理システムFREDAMのソフトウェアに、主成分分析、クラスタ-分類などのプログラムを追加し、森林内の比較的小さい環境(植生、林相など)の変化を把握できるようにした。このプログラムは、GIS情報とリモセン情報を統合することにより森林環境のモニタリングを可能にするもので、上記の3時期のデ-タを基に、風害跡地のモニタリングを行った結果、有効性が確認された。
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