研究課題
平成元年度の研究実施計画に基づいて実施した結果は、概ね次に述べる通りである。1前年度輸入がおくれた作業機の部分を自走搬器に取り付け、マッチングをおこなった結果次のような改良点が見い出された。(1)立木を把持するためにリモ-トコントロ-ルで作業機の方向を決定するためのロ-テ-タが必要である。(2)立木に対するアプロ-チ用索を自走搬器の下部央央に移動して取り付けることにより搬器のバランスをとる必要がある。(3)1人用可搬式チェ-ンソ-を用いた伐倒では、追口切りをおこなった後、契を入れて伐倒するが、本機においてもそれに相当するなんらかの装置が必要である。2今回は上記の改良点について次のような対策をおこなった。(1)油圧ロ-テ-タを作業機上部に取り付けた。(2)アプロ-チ用ロ-プを自走搬器下部中央に移動するため設計変更をおこない改良した。(3)追口切り後、伐倒方向を決定するための装置については検討中である。3イワフジ機構(株)水沢工場敷地内の常設主柱に架線をかけ、自走搬器を走行させ、架線近くにセットした立木を用いて、(1)立木の根元に対するアプロ-チ、(2)伐倒装置の作動、(3)枝払い装置の作動、(4)玉切り装置の作動などをおこない機能検査をおこなった。その結果、諸装置はいづれもほぼ正常に機能した。以上改良の結果、最下検討中の伐倒方向決定装置を除いて、概ね本年度の研究目標は達成したものと思われる。
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