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1988 年度 実績報告書

魚類における産卵期調節法の確立と染色体工学への適用

研究課題

研究課題/領域番号 63860025
研究機関東京大学

研究代表者

会田 勝美  東京大学, 農学部, 助教授 (50012034)

研究分担者 小田井 誠  大洋漁業, 増養殖開発課, 課長
尾城 隆  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (10201401)
佐藤 英雄  東京大学, 農学部水産実験所, 助手 (60011904)
古川 清  東京大学, 農学部, 助手 (40134514)
キーワード産卵期調節 / 染色体工学 / 雌性発生 / 二倍体 / 三倍体 / LHRHアナログ / 光周期 / 光周性
研究概要

1.環境条件の操作およびホルモン投与による産卵期調節法の確立
(1)クロダイを用い、産卵期の早期化、遅延化を計ったところ、水温上昇により産卵期が早まり、水温上昇をおさえることにより遅延化することが可能となった。また、産卵適温を維持することにより、長期に渡って産卵を縦続させ得ることが判明した。
(2)キンギョとホンモロコとの場合、春季に早期に水温を上げることにより、産卵期の早期化が可能であった。産卵適水温を維持することにより、キンギョは周期的に産卵を続けることも判明した。また退縮した卵巣をもったキンギョやホンモロコを秋に催熟させるには高温・長日条件が必要であることが分った。
(3)定時産卵を行なう魚の場合、光周期を調節することに産卵時刻の調節が可能であることが明らかとなった。
(4)池中では産卵しないブリにLHRHアナログを投与することにより産卵誘発が可能となった。水温を上げて飼育するとともにLHRHアナログを投与することにより産卵期の早期化も可能となった。
2.長期間に渡って得られる完熟卵を用いた染色体工学
(1)加温飼育を行なうことによって、産卵期を早期化したマダイの産出卵を用い、温度ショック法により三倍体の大量生産に成功した。温度ショックの最適時間、最適温度などを系統的に調べることにより技術の安定化を計った。
(2)産卵期を長期化したキンギョを用い雌性発生二倍体、三倍体を作出した。またニジマスを用い異質三倍体の作出を行ない、その生物学的特性を調べた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Aida: Aquaculture. 74. 11-21 (1988)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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