研究課題/領域番号 |
63860025
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
会田 勝美 東京大学, 農学部, 教授 (50012034)
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研究分担者 |
尾城 隆 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (10201401)
佐藤 英雄 東京大学, 農学部付属水産実験所, 助手 (60011904)
諏訪 義人 大洋漁業(株), 増養殖開発課, 課長(研究員)
古川 清 東京大学, 農学部, 助手 (40134514)
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キーワード | 成熟促進 / 産卵誘発 / 産卵期調節 / 倍数体 / 染色体操作 |
研究概要 |
1.環境条件操作およびホルモン投与による産卵期調節法の確立 a)クロダイ雌親魚1尾と雄親魚2ー3尾を自然水温および産卵適温に制御した屋内水槽(3.6x1.6x0.8m)に収容し、産卵期の長期化が可能であるか検討した。自然水温下では4月下旬から7月上旬まで産卵したが水温制御下(18.5ー20.5℃)では半月程産卵期が延長した。またオゾン通気した水温制御水槽では8月15日まで産卵が継続した。またトビヌメリの場合も産卵適温を維持すると長期間に渡り産卵を繰り返し続けることが判明した。 b)キンギョの場合水温上昇刺激により春産卵期の早期化が可能であり、また長日下15ー20℃の中間温度帯で飼育を続けると長期間に渡って産卵を繰り返すことが判明した。ホンモロコの場合も水温上昇のみで春産卵期の早期化が可能であり、また秋に高温・長日により再熟を誘導できることが判明した。 c)定時産卵現象を示すトビヌメリの産卵時刻は光周期により決定されることが判明した。 d)これまで大型回遊魚であるブリの池中での催熟・産卵誘発は困難であったが、LHRHアナログのペレット投与により産卵誘発に成功した。 2.染色体操作による倍数体の作出 a)他のサケ科魚より産卵時期の早いヤマメの産卵期を光周期調節により遅延させ、異質倍数体の作出を行った。その結果、産卵期調節と染色体操作によりヘテロシスと不妊化の両メリットを併せ持つ新しい異質倍数体が得られることが判明した。 b)受精後の低温処理によりマダイ3倍体魚の大量作出に成功した。
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