研究課題/領域番号 |
63870025
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
池田 正之 東北大学, 医学部, 教授 (00025579)
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研究分担者 |
中塚 晴夫 東北大学, 医学部, 助手 (70164225)
今井 潤 東北大学, 医学部, 助手 (40133946)
渡辺 孝男 東北大学, 医学部, 助教授 (20004608)
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キーワード | 家庭血圧 / 地域住民調査 / 若年者 / 成人 |
研究概要 |
岩手県稗貫群大迫町内川目地区(総世帯数465戸、総人口2247名)在住の小学生、中学生及び高校生(計324名)を被検者とし、家庭血圧測定装置の実社会における実用性を検討した。この調査は岩手県立大迫病院との協力のもとに行われ、すでに行った成人を対象とした調査と一連の性質のもので、成人調査では主として20才以上の被検者を対象とするのに対して、それらの被検者よりもさらに低年齢層への延長を目的としている。調査時期は平成元年初の冬期約1ケ月間で、被検者の居る家庭延べ158家庭に家庭血圧測定装置(オムロンHEM401C;カフオシロメトリー法に基く)を各家庭毎に1台貸代し、1ケ月内にわたって起床時と就寝時に各1回、自己の血圧(最大・最少血圧および脈圧)を自己測定させ、その値を記録させた。高学年の生徒では測定に際して上腕部に装着するカフは成人用のカフを用いることが可能であるが、低学年の学童では成人用のカフは不適当であるため、特に小児用のカフを用いて測定に誤り無きを期した。平成元年冬期の測定結果は現在集計中で、上記の被検者には無効例(例えば測定回数が不十分である事例)を若干数含まれている恐れがあるが、有効例数に大きな減少は無いと期待される。一部分すでに終了している成人調査の成績によれば、家庭血圧値は随時血圧値(外来血圧値)に比して起床時・就寝時とも、かつ男・女ともに最大血圧において3〜20mmHg程度低値(最少血圧値には大差を認めない)で、かつその幅は加齢とともに大きくなる傾向がある。このような差が低年齢層においても存在するのか否か、解析に際して特に注意したい。
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