研究課題
本年度は自動診断システムの開発の基礎固めに重点を置き、そのためのデータベースの整備とアルゴリズムの検討を行った。1.じん肺症画像データベースの整備ディジタルX線撮影装置を用い、基準となるじん肺X線写真の集収に力点を置いた。100例に近い症例の集収を行い、それを複数の医師の合意に基づく区分を行い、じん肺陰影密度が最も典型的に現れている部分を同定し、自動診断の基礎のデータベースの整備をほぼ完了した。2.自動診断システムの開発本年度は、これまでに開発した手法の見直しと、新しい手法の開発、およびこれらを組合せることにより、より高度な診断性能を実現するための基本的検討を行った。その結果、a.フラクタル解析手法b.発散場解析による方法の2つの新しい手法の有効性を確認した。また、複数の手法をいかに組合せたら有効に機能するようになるのか、検討を行ったが、ニューラルネットを利用することが目的に合うとの見通しを得た。
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