研究課題/領域番号 |
63870044
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高橋 隆 京都大学, 医学部, 教授 (10025645)
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研究分担者 |
小森 優 京都大学, 医学部, 助手 (80186824)
中野 善久 京都大学, 医学部, 講師 (70115898)
湊 小太郎 京都大学, 医学部, 助教授 (00127143)
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キーワード | 医用画像 / 医用画像ワ-クステ-ション / PACS / 液晶パネル |
研究概要 |
本年度は研究開発の最終年度にあたり、これまでの成果をもとに目的である携帯型医用画像ワ-クステ-ションの作成を行った。 試作されたワ-クステ-ションの概要は次の通りである。 1.CPUにはインタ-フェイス等に拡張性のある汎用の可搬型パ-ソナルコンピュ-タ(PC9801ーT)を用いている。本体内には磁気ディスクおよび画像表示用メモリ-・インタ-フェイスを内蔵させた。 2.液晶パネルについては技術動向が流動的で、現在市販され入手可能な範囲のもので構成した。これまでのところ、256段階の階調表示が可能な5インチの大きさで画素数240×211のものを用いた。10インチ、画素数640×400のパネルについては階調表示に問題があり、現在も開発中である。光源はパネル後方に内臓されたシャウカステンと同等な表示輝度が得られる冷陰極放電管を用いた。 3.画像デ-タの保持のため、5インチの光磁気ディスク(256MByte/面)を用いた。このディスクは医療情報ファイリングシステムのために標準化の進められている装置で、他のシステムとのデ-タ交換が容易となる。標準化されるまで当面は独自のフォ-マットを用いる。 上記のワ-クステ-ションを用いて、物理的評価を行い、さらに臨床評価を始めている。物理的には、CRTを用いた従来のワ-クステ-ションでの画像の表示に較べ、最高輝度およびコントラスト比で本装置が上回った。欠点としては、画像のムラ、表示面積の小ささ及び視角によるコントラストの変化が問題となった。画像診断医からの印象としては上記の欠点の指摘と共に、CT、MRなどの画素数が少なく従来フィルムでも表示の小さい画像では代用が可能、超音波エコ-像のような動画像にも利用が可能であろうとの意見があった。これらの画像についての診断能を統計的な調査(ROC等)は行っていない。
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