研究課題
試験研究(B)
昭和63年度は小規模PACSと放射線情報システム(RIS)の機器の設置を行った。配置は9階の研究室に本体、集合型光ディスク、フィルムデジタイザ-、表示端末を放射線部と脳外科のカンファレンスル-ムに置いた。電源、スペ-ス、騒音、発熱等の問題が明らかになり、新病院の設計時における注意点を明確にした。また、ソフト面でも古い画像診断機種との接続の問題を明かにした。平成1年度には接続の問題の解決後実際運用を開始し、カンファレンスにおけるPACS端末の磁気ディスクの追加と拡大スクロ-ルと階調処理の重要性を明確にし、必要な仕様を明かにした。また、フィルムデジタイザ-にオ-トフィ-ダを接続した。平成2年度は前年度の経験から3つのソフトウェア-を開発した。一つは画像付レポ-ティングシステムの開発である。特徴は1)病変部位を指摘できるシェ-マが付くこと、2)マウスによる選択方式を原則とし、前もって選択の範囲が限定できるものは極力別ファイルをメンテナンスで作り、レポ-ト作成時の手間を省くこと、3)対表画面を要素に区分し、明瞭にした。4)入力はネットワ-クから離れても可能、5)ホストの情報のうち必要部分はパソコンに転送可。 2番目は昨年度開発のオ-トフィ-ダ付フィルムデジタイザ-にソフトを開発し、一度に数十人分のフィルムを入力できるようにした。この間、人をつける必要がなくなり、オ-トフィ-ダ-接続の当初の目的の省力化が可能となった。3番目は画像表示端末の複雑な操作を昨年度までの臨床使用の経験からいくつかの組み合せに単純化しラップトップパソコンでコントロ-ルすることにした。以上の経験から計画中の新病院の大規模PACSとRISの設計をおこなった。
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