研究課題/領域番号 |
63870052
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古瀬 彰 東京大学, 医学部(病), 教授 (70010163)
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研究分担者 |
戸川 達男 東京医科歯科大学, 教授 (40013859)
成瀬 好洋 東京大学, 医学部(病), 助手 (80189216)
吉竹 毅 埼玉医科大学, 教授 (60010261)
高浜 龍彦 埼玉医科大学, 講師 (20114530)
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キーワード | 補助人工心臓 / ダイヤフラム型ポンプ / 抗凝固療法 / 血液凝固線溶系 / 空気圧駆動装置 / 左房圧 / 自動制御 |
研究概要 |
ポリウレタン製ダイヤフラム型補助人工心臓ポンプに関しては、動物を用いた駆動実験を重ね、ダイヤフラムの形状に改良を加え、既に開発を終了した。 補助人工心臓駆動中の抗凝固療法に関しては、Nafamoctat Mesilateの投与によるのが、血液凝固線溶系に及ぼす影響が少なく、最も優れた生体適合性を示すことを、動物実験による各種抗凝固療法の比較検討の結果、確認した。 簡便で使いやすい空気圧駆動装置は、既に前年度に基本設計を終えていたが、本年度は、この駆動装置を用いて動物実験をくり返し、左心房圧を検知し、これを予め設定した値になるよう、駆動圧の陰圧を自動制御する機構を確立した。これにより、左房圧の設定により、自動的に補助量の制御が可能となり、また補助人工心臓よりの離脱を自動化することが可能となり、補助人工心臓駆動の簡便化、安全化に向けて大いに前進したといえる。 今後は、駆動音の低減化、駆動装置の小型化など、実用化向けて、更に改良、開発を進めていく予定である。
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