研究課題/領域番号 |
63870066
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿曽 佳郎 東京大学, 医学部(病), 教授 (00009961)
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研究分担者 |
福庭 雅洋 社会保険埼玉中央病院, 医員
佐山 孝 東京大学, 医学部(病), 助手 (90187287)
押 正也 東京大学, 医学部(病), 助手 (60143468)
簑和田 滋 東京大学, 医学部(病), 講師 (00126179)
東原 英二 東京大学, 医学部(病), 助教授 (00092312)
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キーワード | パルス波色素レ-ザ- / 波長可変 / シュウ酸カルシウム結石 / リン酸カルシウム結石 / シスチン結石 / 波長 |
研究概要 |
1.これまでに、結石に吸収させ易い光の波長を、積分球面計を付設した分光光度計を用いて結石表面からの反射光の強度を測定することにより間接的に吸光曲線から求め、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム結石で短波長の光は吸収がよいことを明らかにした。今回は更にシスチン結石について計測し、1000nm付近に反射のピ-クがあり、短波長になるに従い吸収が良いことが分かった。 2.色素を交換することなく波長を490nm〜520nmまで回折格子を用いることにより連続的に変化させることのできるパルス波色素レ-ザ-装置を作成した。別の色素を用いることにより、更に470nm〜490nmまで連続的に波長を変化させた。波長可変域の出力は490nm〜520nmまではピ-ク出力の80%の出力を保てたが、470nm〜490nmまでは60%の出力まで低下した。 3.シュウ酸カルシウム結石5個、リン酸カルシウム結石3個について、504nm,480nmそれぞれ50μJ,5HZで照射し、壊れない結石については60μJのレ-ザ-出力で照射し、破砕が始まるまでのパルス数を比較した。シュウ酸カルシウム結石5個の内、480nmでは全例50μJ、最高300パルスで破砕できた。504nmでは50μJで3個破砕できたが残りの2つの内の1つは1000パルスでも破砕出来なかった。リン酸カルシウム結石3個の内1つは、480nm,504nmにても破砕不能であっが、残りの2個は504nmで100パルス、480nmでは50パルスで破砕できた。他の波長については出力が十分でなく、上記で波長別の破砕力の比較をした。 4.豚を静脈麻酔し、腎盂切開によるヒト尿路結石を腎盂〜尿管に埋め込み、経尿道的に硬性尿管鏡を用いて破砕を試みているが、波長別の砕石効果を比較できるだけの症例を得ておらず、現在実験中である。
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