研究課題
試験研究
1.装置の仕様決定両眼の調節・輻湊・瞳孔の測定範囲、精度と時間分解能を臨床上で必要な要因から決定した。調節の測定範囲は+10〜-10D、その精度は0.1Dである。輻湊の測定範囲は0〜10MA、その精度は約1°である。瞳孔の測定範囲は0〜10mm、その精度は0.2mmである。(所、奥山、藤枝)2.設計のための基礎実験単眼視の調節・輻湊・瞳孔の同時測定装置を参考に、本研究の技術的な問題を解決するための基礎実験を行った。その結果はつぎのように要約される。(1)3つの運動を必要な精度で計測するためには、光学的測定方法が最適であること、および、被験者あるいは患者に負担をかけないで測定するために赤外線の使用が適していることが確認された。しかし、3つの運動を各々、別の波長域の赤外線で同時に測定するための最適な波長域の決定は、調節測定部分の完成後でなければ難しいことも判明した。(2)輻湊運動検出には残光の少ない固体撮像TVカメラが適していることがわかり、輻湊運動追従のための制御回路の基本設計は終了した。この輻湊運動の追従装置の制作は、次年度に行う予定である。(奥山、山田)3.オプトメータの基本設計と制作の開始基礎実験を基に、調節測定を行うオプトメータの基本設計を完了し、制作を進めている。このオプトメータの完成予定は本年度末である。(藤枝、奥山)4.実験本装置の試作と平行して、両眼視での調節と瞳孔の基礎実験を行い、スペクトル解析の準備を行い、それらは学会で発表し、現在、雑誌に投稿している。それらは研究発表に記載した。
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