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1988 年度 実績報告書

特異抗体を用いたラテックス凝集法による歯周病の迅速診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63870072
研究機関大阪大学

研究代表者

浜田 茂幸  大阪大学, 歯学部, 教授 (60028777)

研究分担者 木村 重信  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10177917)
高田 春比古  大阪大学, 歯学部, 講師 (30135743)
小川 知彦  大阪大学, 歯学部, 助手 (80160761)
キーワードBacteroides gingivalis / 線毛 / LPS / ラテックス凝集法 / モノクロナール抗体 / ポリクロナール抗体
研究概要

歯周病の活動度、あるいは近未来における罹患の危険度を予知する実際的な手段は現時点では乏しい。この目的を達成するためには、病因論に基づいた臨床検査方法の確立が必要である。本研究では、成人性歯周炎の主要菌種の1つとして注目されているBacteroides gingivalisの菌体最表層に位置する線維状構造体である線毛蛋白抗原に着目し、この抗原を指標としてラテックス凝集法によるB.gingivalisを迅速かつ特異的に検出する方法の開発を試みた。
得られた結果を要約すると次のとおりである。
1.B.gingivalis381株からYoshimuraらの方法を一部改変して線毛タンパクを分離し、高速液体クロマトグラフィーを用いて純化し精製線毛タンパクを得た。2.同菌株の大量培養菌体より、Westphalらのフェノール・水法でLPSを抽出し、超遠心、クロマトあるいは電気透析により精製LPSを得た。3.上記精製抗原に対するモノクロナール抗体を調製した。すなわち、BALB/cマウスを抗原で免疫後、脾細胞とマウスミエローマ細胞SP2/oを融合させ、特異抗体産生クローンより各種モノクロナール抗体を得た。4.また、精製抗原をウサギに免疫しモノスペシフィックな抗血清を作出した。5.抗血清、モノクロナール抗体、及び線毛タンパク抗原あるいはLPSの各種ラテックス粒子への吸着結合を至適条件下で行った。これらの因子の結合の有無ならび程度は、蛍光色素FITCあるいはRITCをラベルした抗原あるいは抗体と反応させ、蛍光顕微鏡で観察することにより確認した。6.これら抗体あるいは抗原結合ラテックスは、B.gingivalisあるいはその抗体と特異的な凝集反応を示した。
次年度において、抗体あるいは抗原結合ラテックスを用いて、歯肉溝液、唾液および歯垢中のB.gingivalisの検出や抗体価の測定を行ない、培養法、蛍光抗体法ならびにELISA法などと比較検討していく計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.YASUDA: JADR(Abstract). 106 (1988)

  • [文献書誌] 小川知彦: 日細菌誌. 44. 329 (1989)

  • [文献書誌] 安田憲司: 日細菌誌. 44. 234 (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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