研究課題/領域番号 |
63870111
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
英保 茂 京都大学, 工学部, 教授 (40026117)
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研究分担者 |
小坂田 元太 京都大学, 医学部, 講師 (90144360)
浅田 尚紀 京都大学, 工学部, 助手 (10167885)
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キーワード | 超音波断層像処理 / 心機能評価 / 左心室輪郭検出 |
研究概要 |
無侵襲検査法の1つとして超音波診断装置が臨床医学の各分野で広範囲に使用されている。超音波プローブを人体表面にあてるだけで体内各部の断面形状が実時間で手軽に得られ、被検者への苦痛や侵襲性のない点などから各種の検査にその効力を発揮しつつある。 本研究は超音波診断装置の手軽さ、無侵襲性を生かし、さらに定量的な超音波計測を実現させるために、臨床現場において使用が可能な実用的な超音波心臓断層像処理システムを開発しようとするものである。そのため処理システムのハードウエアはパーソナル・コンピュータを中心としたシステムとし、実時間断層像の取り込みと格納処理用のメモリ・システムをパーソナル・コンピュータと密に結合させた形で設計製作するとともに各種処理プログラムや、機能計測プログラムをパーソナル・コンピュータの標準OSのもとで実行可能な形で形成し、新しい心機能の評価プログラムの作製等の開発や組み込みが容易なシステムを構成しようとするものであった。 本年度の研究に於て、システムの基本となる部分すなわちハードウエアとして処理に必要な約2秒間の断層像を実時間で入力するためのメモリシステムを設計・製作し、高速のA/D、D/A変換機能を付加するとともに、パーソナルコンピュータのCPUバスと直結し、高速なデータアクセスが可能なシステムとした。次に基本的な処理ソフトウエアシステムを作成した。このシステムを用いて断層像からの左心室輪郭検出等の処理実験を行ったが、検出結果は満足すべきものが得られている。
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