研究課題/領域番号 |
63870114
|
研究種目 |
試験研究
|
研究機関 | 自治医科大学看護短期大学 |
研究代表者 |
横手 芳恵 自治医科大学, 看護短期大学, 助教授 (80200905)
|
研究分担者 |
中塩 博之 日本光電東関東
江川 隆子 自治医科大学, 看護短期大学, 講師 (40193990)
竹田 俊明 自治医科大学, 看護短期大学, 助教授 (20049092)
|
キーワード | 筋電図 / 動作解析システム / 援助動作分析 / 看護技術教育 / 熟練動作 |
研究概要 |
看護技術教育で学習者が自らの動作・筋使用を筋電図を用いて客観評価し、訓練にフィードバックして効率よく学習するためのシステム開発をすすめてきた。 特定動作に使用する筋の選択と熟練者の標準動作(模範動作)を決定するため、初学者との筋使用を比較研究した。その結果、四肢の屈筋と伸筋の使用に特徴的な違いを見い出した。これについては第8回日本看護科学学会に発表した。 この知見を学習システムの動作解析ソフトプログラムに生かし以下の改良を加えてきた。 (1)特定動作は限定せず、巾広い技術修得課題に対応できるようにし、条件の変化にそって模範動作(筋電図)を入力できるようにした。 (2)(1)と同時に学習者の動作筋電図が表示でき、対比させながら再現できるようにした。 (3)定量処理し、プリントアウトを可能にした。 (4)対比する区間(要素動作)を自在に設定できるようにし、より厳密な振幅値あるいは積分値がえられるようにした。 (5)一連動作の各筋の使用比率(屈筋・伸筋、左右)をベクトル図表で表わし、筋使用の特徴を端的にわかるように開発し完成しつつある。 以上の結果、この学習システムは看護技術教育の学習課題に巾広くかつ効率的に学習することを可能にするだけでなく、看護における援助動作の研究手段として、多様にデータを処理解析できるものとなった。現在ディスプレーの表示記号を修正し、データ処理に一部改良を加えているところである。 今後、本システムの学習効果を実証し、熟練動作の解明に用い、その可能性を確かめる実験を重ねていく。そしてシステムをさらに改善していく計画である。
|