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1988 年度 実績報告書

継承階層Prologを核とした知識表現言語の作成

研究課題

研究課題/領域番号 63880005
研究種目

試験研究

研究機関北海道大学

研究代表者

赤間 清  北海道大学, 文学部, 講師 (50126265)

研究分担者 畝見 達夫  長岡技術科学大学, 計画経営系, 講師 (50151915)
瀧川 哲夫  北海道大学, 文学部, 助教授 (30098503)
キーワード知識表現 / 論理型言語 / 継承階層 / 集合束縛変数 / 黒板 / 最良優先探索 / 自然言語処理 / 仮説推論
研究概要

1.はじめに、研究計画にあわせて実績の概要を述べる。
(1)最良優先探索、仮説推論の2つの機構が作成された。
(2)知識表現言語PALの仕様と実現方法の全体設計が行なわれた。
(3)上記(1)で作成された2つの機構と、メインとなる継承階層Prologを持ちより、ワークステイション上に総合システムPALが構築された。
(4)自然言語処理実験システムTALKを統合システムPAL上に構築し、統合システムの動作の検証とデバッグを行なった。また、データベース問い合せプログラムや、言語による図形操作プログラムを移植し、動作を確認した。また、ユーザーズ・マニュアルの作成を開始した。
(5)次年度のシステム改善のために、TALKを基礎とした自然言語処理システムを設計開発中である。
2.システムの機構に関するものとしては、以下の研究項目が達成された。
(1)マルチクラスを含む集合束縛変数の機構、(2)黒板機構、(3)継承階層コンパイラ機構、(4)継承階層クローズインデキシング機構、(5)最良優先探索機構、(6)仮説推論機構
3.得られた主な知見は次の通りである。
(1)知識表現言語PAL上では、自然言語理解の基本構造である段階的詳細化過程を簡単かつ明解に実現できる。また得られた自然言語処理システムは高速である。
(2)マルチクラスなどを含む集合束縛変数は、段階的詳細化の要である。
(3)黒板による処理は、照応などの高度なプログラムを書くのに非常に便利である。
(4)記述をエレガントに保ったまま、処理をさらに高速化するために、部分計算の機構を言語の基本的な要素の1つとして取入れることが有効である。
4.平成元年度は、(1)応用システムを試作し、知識表現言語PALを改善洗練する、(2)新たに重要性が判明した機能(部分計算機構、言語処理のための最良優先探索アルゴリズム)についての、実現技術についての検討と試作、評価を行う、(3)試作された言語機能のうち、最終的に何を残せばよいかの取捨選択を行う、(4)ユーザーズ・マニュアルの作成と改良と印刷を行なう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 赤間清: 人工知能学会誌. Vol.3No.5. 581-589 (1988)

  • [文献書誌] 赤間清: 認知科学の発展(日本認知科学会). 1. 161-188 (1988)

  • [文献書誌] 赤間清: 人工知能学会誌. Vol.4No.2. 177-184 (1989)

  • [文献書誌] 赤間清: 心理学評論(心理学評論刊行会).

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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