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1988 年度 実績報告書

医用ディジタルX線像のための知的画像データベースシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 63880008
研究機関名古屋大学

研究代表者

鳥脇 純一郎  名古屋大学, 工学部, 教授 (30023138)

研究分担者 松本 徹  放射線医学総合研究所, 主任研究官
長谷川 純一  中京大学, 教養部, 助教授 (30126891)
鈴木 秀智  名古屋大学, 工学部, 助手 (20158976)
キーワード胸部X線像 / 画像データベース / スケッチ / 画像検索
研究概要

知的画像データベースの実現のためのスケッチの利用について基礎的研究を行った。まず、スケッチの種類として、原画像の概要を描いた略図(原則として2値の線画であるが、4値程度のものも含む。)、及び原画像をそのまま縮小したもの(空間的な解像度ー画素数ー、および、濃度階調、の両面に於て)の2種類を考慮する。前者は、原画像からパターン認識の手法に依って自動的に作成するが、対話処理による修正の可能性を残す。後者は機械的に容易に作成できる。これらの利用法としては、前者は検索のための要求を入力するインターフェイスとして、後者は診断所見を記録するためのインターフェイスとしての利用が考えられる。
前者については、まず、胸部X線像からスケッチを作成する手順の改良を行い、特に、位置可変しきい値の導入に依って主に肋骨像の抽出精度を大幅に改善した。ついで、その上に病巣陰影のスケッチ(多角形近似による)を記入すると、その陰影の場所を肋骨像に対する相対的な位置関係によって理解して、対応する位置の近傍に類似の大きさの陰影があるX線像をデータベース中から抽出するようなシステムを開発した。これは、最初は大型計算機の上で実現され、ついで、ワークステーションSUMー4に移植された。
次に後者については、表示されたスケッチ上に診断所見を図的に記入でき、かつ、ごく簡単な所見を日本語でも記入できるように数百語の術語データベースを備えたシステムを開発し、パソコンPC9801VX上に実現した。両者とも医師による評価も行い、限定された範囲であるが実用化の可能性が示されると共に、改良すべき問題点も明らかにされた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鳥脇純一郎: 医用画像工学会、JAMIT-PACS専門集会資料. (1988)

  • [文献書誌] 長谷川純一: 医療情報学.

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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