研究概要 |
プロトタイプのマルチメディアデータベースシステムをワークステーション(OSはUnix4.2BSD,Sony社製News)上に移植するために、本年度は以下の研究を実行した。 1.プロトタイプのシステムの中で用いられている関係データベースシステムを市販の関係データベースシステムUnifyに置き換えた。将来におけるシステムの保守、日本語処理の問題から商用システムUnifyを利用することにした。試作データベースをDEC社Micro VAXシステムからNewsシステムに移し、Unifyの下で管理できるようにした。 2.基本方針として、Unifyの機能を拡張してマルチメディアデータを管理できるようにすること。およびグラフィックスを使用したマルチメディアデータベース向きのヒューマンインタフェースをUnifyと結合することとから移植作業が成る。 3.ヒューマンインタフェースの部分は、XwindowとグラフィックルーチンCGIを利用してインプリメントすることにした。プロトタイプシステムでは、汎用グラフィックディスプレイとグラフィックシステムCOREを使用していたので、全体的にプログラムを書き換えることになった。本年度は、可視化された覆歴検索の部分を作成した。 4.マルチメディアデータベースの1つである頭蓋骨図形データをデータベース化するための図形処理システム(CRIPS)をNews上に移植し、完成させた。一部分、XwindowとCGIを利用して、マルチウインドウで処理過程を表示できるようにしたので、使い易く改良することができた。 5.新たに音声データを追加することになったので、Unifyに音声データを管理させる機能を拡張した。
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