研究概要 |
DEC社のVAX Minicomputer上で開発された(OS:VMS,言語:Fortran77)マルチメディアデ-タベ-スシステム(SORID:System for Orthodontic Image Database)をワ-クステ-ション上に移植した(OS:UNIX 4.3BSD,言語:C,ソニ-社製のNewsシステムを使用)、移植の作業は、次のようである。 1.プロトタイプのSORIDでは、数値、記号デ-タの管理のために手作りの関係デ-タベ-スシステムが用いられていた。しかし、今後のシステム保守、維持の観点から、この部分を市販の関係デ-タベ-スシステムUnifyに置き換えた。移植では、Unifyがもっているファイルへのアクセス方法をそのまま利用した。図形、画像のデ-タベ-ス管理は、プロトタイプのシステムをC言語に書き換えた。 2.マルチメディアデ-タベ-スを検索するためのグラフィクスを利用したヒュ-マンインタ-フェ-スの部分は、プロトタイプではCOREシステムと汎用のグラフィックスディスプレイを用いていた。移植では、X Windowシステムとビットマップディスプレイを用いてインプリメントした。このインタフェ-ス部分は、全部新たに作り直した。デ-タの可視化、可視化された履歴検索空間への条件入力と検索、デ-タ空間のBrowsing、検索された図形に対する処理結果の表示などがX WindowのX Lib"C"を使ってインプリメントされた。すべてX Windowの下に統合されたので、プロトタイプのシステムに比べて格段に使い易く、見易くなった。 3.図形デ-タをデ-タベ-ス化するための図形処理システム(CRIPS:Cranifacial Image Processing System)をNews上に移植した。図形入力から特徴抽出までの処理過去をX Windowシステムの下で表示できるようにしたので、使いやすく改良することができた。
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