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1989 年度 実績報告書

実験用日本白色種ウサギコロニ-の遺伝的類縁関係の解明と標準系統の作出

研究課題

研究課題/領域番号 63880013
研究機関神戸大学

研究代表者

後藤 信男  神戸大学, 農学部, 教授 (80195940)

研究分担者 上松 嘉男  (社)日本実験動物協会, (財)動物繁殖研究所大宮研究所・副会長, 副会長
福田 勝洋  農水省, 家畜衛試, 室長
辻 荘一  神戸大学, 農学部, 助教授 (10031220)
キーワード下顎骨分析 / UTLIEF / 系統の同定 / 類縁関係
研究概要

1.日本白色種ウサギ18コロニ-計179頭から採取作成した下顎骨の計測値に、まず主成分分析を施した。その結果、第1〜3主成分の累積寄与率は94%であったので第1〜3主成分からなる立体図に各コロニ-をプロットし相互の位置関係を検討したところ、下顎骨の大きさと形から7群に大別できた。この中、最も多かったのは全体的に中型で顎の高さがやや小さい群でH〜Nの7コロニ-が属していた。このように骨の形態にコロニ-間の差異がみられたので判別分析によるコロニ-の同定を試みた。その結果、高い同定率を示したコロニ-は、90%以上のものがE(10頭/10頭)、D(9/10)、O(13/14)、80%以上がA(8/10)、B(9/11)、C(8/10)、R(16/20)およびS(16/19)で、これらのコロニ-は遺伝的に比較的均一であるとみなされた。
2.一方、上記18コロニ-中の11コロニ-より血液を採取してその血漿を超薄層ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動(UTLIEF)にかけ血漿蛋白質多型の検出を試みた。その結果、プレアルブミン領域に遺伝的とみられる2ケ所の変異が認められその組合せから4つの表現型が観察された。供試した11コロニ-(A、C、D、I、K、L、O、P、Q、R、S)におけるこれら表現型の分布をみたところ、C、I、O、Qの各コロニ-間およびA、D、K、Pのコロニ-間はそれぞれ類似した分布を示したが、RとLコロニ-は相互に異なっているとともに上記2群とも異なったパタ-ンを示した。
3.UTLIEFにおいて、プレアルブミン領域以外にもポストアルブミンおよびグロブリン領域に多型が観察されている。これらの遺伝様式を推定した上でクラスタ-分析を適用し、血漿蛋白質多型によるコロニ-間の類縁関係をしらべる。そして、下顎骨分析による結果と総合した上で日白種ウサギを代表するような標準系統を選択する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 福沢崇行: "超薄層ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動による日本白色種ウサギ血清蛋白質多型の分析ー主としてコロニ-間の比較ー" ABRI(Animal Blood Group Research Information). 18. 31-36 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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