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1988 年度 実績報告書

超音波発生による放射壊変効果の評価とその装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63880024
研究機関東北大学

研究代表者

吉原 賢二  東北大学, 理学部, 教授 (90004423)

研究分担者 伊澤 郡藏  東北大学理学部, 助教授 (80004373)
キーワード超音波測定 / 放射壊変 / トリチウム / PZT検出器
研究概要

放射壊変のあとの超音波発生は從来研究されたことがなく、われわれのグループの研究が世界ではじめてのものである。本年度は超音波測定のため同種のPZT検出器を2個用意して測定することとし、東北金属株式会社製2MHz用のものを購入した。予備テストによれば本品は1MHzあるいは500kHz用のものより本実験系についての音響感度が若干よい。
さらに本年度購入した超音波測定用ウェーブメモリー(エヌエフ社)によって予備検討を開始した。装置が正常に動作することをまず確認した。上記したPZTについてトリチウムを装置したものと、装着していないものと動作機能を比較したが、両者とも音響感度は良好で、ノイズも少ないことがわかった。トリチウムを使用した試料セルと、トリチウムを使用しない参照セルはつねに同時に併列しておく実験系を組上げた。
測定データが放射壊変に関係のある真のシグナルか、ノイズかをできるだけ明瞭に区別するための回路を設計した。その要点は(1)試料用PZTからウェーブメモリーへの通路を2チャンネル(Channel1,2)とし、(2)参照用PZTからウェーブメモリへの通路も2チャンネル(同3,4)とした。ただし(3)試料側にシグナルが来たときにディスクリミネーターからChannel1,4へのゲートが開かれ、(4)参照側にシグナルが来たときに3,2へのゲートが開くようにできる。このようにして各チャンネルに入った音波パターンを比較し、真のシグナルと単なるノイズの区別をおこなった。
室温でトリチウム試料を測定したときは、壊変後に突発型のシグナルが観測された。ただしその頻度は全体的に非常に少ない。低温で測定をおこなうと、頻度は増加することが見られた。今後なお音響パターンの解析をおこなう予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉原賢二: Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry,Letters. 126. 87-92 (1988)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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