研究課題/領域番号 |
63880036
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 景一 東京大学, 理学部, 教授 (40011481)
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研究分担者 |
石井 直方 東京大学, 理学部, 助手 (20151326)
真行寺 千佳子 東京大学, 理学部, 助手 (80125997)
村上 彰 東京大学, 理学部, 助教授 (10021924)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 生物教育 / 生物実験マニュアル / マニュアル作成支援ソフトウェア / パ-ソナル・コンピュ-タ |
研究概要 |
本研究は、大学、高校、中学の種々のレベルにおいて、教育現場の実状に応じ、教育者自身が独自に生物実験マニュアルを作成することを支援するソフトウェアを試作するものである。2年度にわたる研究により、以下の成果を得た。1).基本ソフトウェアの作成:次のテ-マを中心にマニュアル作成支援ソフトウェアを試作した。a)「神経生理学の基礎」、b)「筋収縮の生理学」、c)「細胞運動」、d)「海産無脊椎動物を用いた生理実験」。これらのマニュアルの本文は、基本的にはMS-DOS上の非書式ファイルとして細分化されて保存されており、MS-DOSと漢字変換システムを有し、OSに関するある程度の基礎知識があれば、必要最小限の編集が可能である。「Word Star200OJ」や「一太郎」など、市販のワ-プロソフトを用いれば、さらにきめ細やかな編集を行える。課題として残ったものは、図やさし絵などの処理であり、一部をイメ-ジスキャナなどを用いてファイル化することを試みたが、解像度、メモリ容量などが、現在普及している機器では問題となり、実用には現在のところ適していない。2).付属ソフトウェアの作成:数値解析プログラム(統計処理、線型及び非線型回帰)などを作成し、実行型式でファイルした。3).大学における試行:上記のソフトウェアに基づいてマニュアルを作成し、東京大学理学部動物学教室学生を対象に試行したところ、実習ガイダンス、デ-タ処理などに効率化がはかれた。また、学生側における実習内容の理解度についても改善がはかれたと思われた。以上の研究により、当初の目的に対する基礎固めは行えたと考えるが、図やさし絵など視覚的情報の処理方法、東京大学以外の大学における試行、高等学校適用版の作成、試行について課題を残した。これらについては、本研究で作成したものをベ-スとして、さらに研究を重ねていきたいと考えている。
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