研究課題/領域番号 |
63880038
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
中西 正和 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (60051760)
|
研究分担者 |
三好 健 慶応義塾大学, 幼稚舎, 教諭
前島 信 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (90051846)
石川 史郎 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (10051913)
大野 義夫 慶応義塾大学, 情報科学研究所, 助教授 (20051865)
野寺 隆 慶応義塾大学, 理工学部, 助手 (50156212)
|
キーワード | コンピュータ教育 / LOGO / BASIC / Lisp |
研究概要 |
小・中・高校生それぞれに対して、各種のコンピュータ言語を教育し、その成果と生徒の反応を見る。教育実験は、昭和63年7月22日から3日間と平成元年3月29日から3日間に分けて慶應義塾大学理工学部で行われた。対象は、慶應義塾の付属の小・中・高校及び中学校教諭、一般の中学生の合計約300名である。 教育した言語は、LOGO、BASIC、Pascal、Lisp、Prolog、C、アセンブリ言語であり、2人に1台の割合でコンピュータを与え、教育成果のデータをアンケートや試験などで取っている。 BASICについては、言語の多様性と複雑さのために言語自身の理解を深めるのが難しく、高校高学年以上の忍耐度が必要であり、ここ数年の教育実験の結果が裏づけられた。低学年については、LOGOやLispの理解が速く、人工知能プログラミングや関数プログラミングのトレーニングは低学年から始めても障害にならないこと、及び低学年から始めるべきであることがある程度実証されたといって良い。特に再帰的プログラミングは、大学生も交えた実験で、低学年ほど理解が速いことが確かめられた。 副次的な成果として、小学生向けのコンピュータ用語の見直しが必要であること、また、コンピュータ用語が不必要に多様化している現状が認識されている。
|