研究課題/領域番号 |
63890005
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研究機関 | 図書館情報大学 |
研究代表者 |
松井 幸子 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (60003000)
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研究分担者 |
松田 芳郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30002976)
鈴木 亮 佐賀大学, 教養部, 教授 (40039368)
松田 潤 北海道大学, スラブ研究センター, 助手 (20109408)
浅野 長一郎 九州大学, 理学部, 教授 (30037288)
内藤 衛亮 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (10110074)
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キーワード | 社会科学分野 / 著者典拠ファイルの構造 / 著者典拠ファイルの標準化 / LC名前典拠ファイル / 匿名著者情報 / 遡及的デ-タベ-ス / 日本人名典拠ファイル / ソ連東欧地域研究者 |
研究概要 |
著者典拠ファイルの構造研究では、LC名前典拠ファイル中の個人著者名を構成するフィ-ルド群のうち、匿名、変名、筆名などを記録するフィ-ルド400の出現率を調査し、さらに先行プロジェクトで蓄積してきたBASS(Bibliographic Archieves for Social Sciences:経済学分野を中心とする16世紀以降の遡及的文献デ-タベ-ス)中のWLS(Widener Library Shelflists)ファイルおよびKress Library Catalogueファイル中の遡及的文献の著者名との照合実験を行った。これらによって、膨大な著者情報を収録しているLC名前典拠ファイルであっても、著者情報の遡及的管理に適用した場合には十分でないことを実証的に示した。この結果をうけて、著者典拠ファイル編成システムの設計方針として、既存の遡及的デ-タベ-スや匿名事典から著者情報を収集し、第1年度の研究成果である“Person-wise principle"に基づく新しいファイル構造によって、LC名前典拠ファイルを再編成することを提唱した。一方、標準化に関する研究では、典拠レコ-ドの書誌構造に着目して目録規則における多段階記述、そこでの書誌階層の規定、およびオンライン目録システムで実現している書誌構造に関して約100件の文献を収集・分析中である。さらに、東アジアにおける人名の典拠コントロ-ルに関して、たとえば、韓国語書誌情報に現れる日本人名のハングル読みの辞書またはテ-ブルの有用性について聞き取り調査を行った。 主題分野別典拠ファイルの編成では、1983年から1985年にかけて日本で出版されたソ連東欧地域研究の文献約5,700件の書誌情報を機械可読化して、デ-タベ-ス構築の基礎作業を行い、1986年に刊行された文献については「日本のソ連東欧研究1986(文献目録)」を作成した。これらの文献情報を既作成の「ソ連東欧地域研究者名簿」の人名デ-タと比較して、典拠ファイルへの転用について検討作業を行った。
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