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1988 年度 実績報告書

電子顕微鏡下の超マニピュレーション装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63890013
研究種目

試験研究

研究機関帝京大学

研究代表者

杉 晴夫  帝京大学, 医学部, 教授 (20082076)

研究分担者 大井 公郎  日本電子, 研究部, 研究員
大岩 和宏  帝京大学, 医学部, 講師
小林 孝和  帝京大学, 医学部, 講師 (00112756)
鈴木 季直  帝京大学, 医学部, 講師 (10082174)
キーワード電子顕微鏡 / マイクロマニピュレーション / ガス雰囲気試料室
研究概要

1.超微細マニピュレーション用ガス雰囲気試料室の作製
日本電子株式会社研究部によって、超微細マニピュレーションが可能なガス雰囲気試料室を作製した。この試料室は合計4本の管によって外部と連絡しており、うち2本を外液の注入と吸引除去に、他の2本を導線の導入等に用いることができる。
2.ガス雰囲気試料室内の溶液交換系の確立
微量の液体をすみやかに確実に交換するためには、溶液交換系自体の体積弾性を極力少くすること、および溶液導出部より毛管現象により除々に液を導入することが必要なことが判明し、この技術的問題は解決した。
3.ガス雰囲気試料室中の溶液層の厚さの減少
約1万倍の倍率で試料(筋フィラメント)を電顕下に観察するには、水溶液の厚さが1ミクロン以下でなければならないことがわかった。このため、イオンスパッターを用いて試料室の炭素薄膜の親水化を行い、良好な分解能を得ることに成功した。
4.筋フィラメントへの標識物質の附着
筋収縮のさい実さいに動きをおこすのは、ミオシンフィラメントのクロスブリッジ(ミオシン分子の頭部)と考えられる。比較的低拡大率の電顕観察でミオシン頭部の運動を検出するため、ミオシン頭部に直径約10ナノメーターの金粒子を含む化合物を、ミオシン頭部にたいする抗体を利用して附着させることに成功した。
5.以上記したように、種々の技術的問題点は順調に解決されつつあり、平成元年度には著しい成果が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kumao Fukushima: Journal of Muscle Research and Cell Motility. 10. (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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