研究領域 | 人工光合成による太陽光エネルギーの物質変換:実用化に向けての異分野融合 |
研究課題/領域番号 |
15H00871
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
吉田 朋子 大阪市立大学, 複合先端研究機構, 教授 (90283415)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 二酸化炭素還元 / 光触媒 / 触媒表面反応メカニズム |
研究実績の概要 |
水による二酸化炭素還元反応メカニズムを解明するためには,多角的な視点(複数の手法)による分析を反応環境下で行わなければならない.このための複合型分析システムを構築した. 一方,酸化ガリウム系光触媒を用いた水による二酸化炭素の還元反応を行うと共に,上記の複合型分析システムを用いて反応メカニズムについて詳細に調べた.即ち,各反応段階における触媒表面での二酸化炭素吸着状態をFT-IR測定で,反応中の生成物を質量分析測定で追跡しながら動的な反応メカニズムを解明し,反応中間体についても知見を得た. 更に,含浸法や光電着法により銀担持酸化ガリウム触媒を調製した.これらの試料については,TEM観察から銀の粒子径を評価すると共に,XAFSスペクトル測定によって銀の酸化状態や局所構造,銀と酸化ガリウム担体との相互作用による電子授受について調べ,これらの因子が銀の担持状態によってどのように変化し,反応活性に影響を及ぼすかを明らかにした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画通りに進まない場合を想定し,常に多角的視点から研究を遂行しているため全体的に研究は順調に進行している.
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今後の研究の推進方策 |
現在のところ順調に進んでいるため,まずは当初の研究計画に基づいて来年度も進めたい.
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