プラズマによる細胞死の誘導機構とその医療応用への基盤を形成することを目的として多角的な解析を行った。その結果、プラズマによる細胞死は、アポトーシスやネクローシス・ネクロトーシスなどの既存の様式とは異なる新しい様式で起こることを明らかにした。この細胞死の誘導には、活性酸素種と翻訳抑制因子Pdcd4が機能することを明らかにした。また、膜透過性の増大や小胞の形成を伴うことも明らかにした。 プラズマを用いた本研究によって、新規の様式で起こる細胞死が細胞に備わっていて、様々な生命現象に関わっていることが示唆された。また、プラズマをがん治療などの医療応用に展開するために、プラズマによる細胞死誘導機構を理解する成果が得られた。
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