研究領域 | 医用画像に基づく計算解剖学の多元化と高度知能化診断・治療への展開 |
研究課題/領域番号 |
15H01108
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
花岡 昇平 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80631382)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 計算解剖学 / 医用画像処理 / X線CT / 解剖学的ランドマーク |
研究実績の概要 |
実際に多数のCT画像から解剖学的ランドマークを自動定義するアルゴリズムを開発、実装し、その可用性を確認した。 具体的には、多数症例(50例)のX線CT画像を用いて、相互の1対1の非剛体位置合わせを50C2=2450回施行した。ここでは、新たに開発したlandmark-guided demons algorithmを用いた。これらの多量の位置合わせ結果を統合し、最終的に48点の解剖学的ランドマークを自動定義することに成功した。 これらの成果は、国際学会CARS 2016 (2016.6.21-25, Heidelberg, Germany)で発表予定である(アクセプト済み)。 また、開発したlandmark-guided demons algorithmとそれによる脊柱・骨盤骨の自動セグメンテーション手法について、現在英文学会誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実際に多数のCT画像から解剖学的ランドマークを自動定義するアルゴリズムを開発、実装することができたことから、計画はおおむね順調に進展していると思われる。 ただし重要な目標の一つであるマルチモダリティへの展開(CTとMRIの両方を用いるなど)はまだ端緒についておらず、その実装と可用性の確認を急ぐ必要があると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、 ①現在までに実装された手法をCT、MRIのマルチモダリティ画像に適用し評価する、 ②実際に定義された解剖学的ランドマークがヒトの手で再現性よく入力できることを確認する、 ③実際に定義された解剖学的ランドマークを未知画像内で自動検出するアルゴリズムを作成し、手入力とのあいだでその精度を比較評価する、 という順序でさらに研究を遂行してゆく予定である。
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