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2016 年度 実績報告書

認知症診断のためのAβ,糖代謝,脳形態変化,血中成分の経時変化統合手法の構築

公募研究

研究領域医用画像に基づく計算解剖学の多元化と高度知能化診断・治療への展開
研究課題/領域番号 15H01131
研究機関近畿大学

研究代表者

木村 裕一  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (60205002)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードアルツハイマー病 / アミロイドイメージング / PET / 動態解析 / 医用画像
研究実績の概要

2016年度は、PETアミロイドイメージングの定量性改善のためのアルゴリズムの確定、アルツハイマー病(AD)進行に対する統計モデルの検討、ADモデルの医学的妥当性を検討するための、タウタンパク質蓄積量の定量化手法の検討を進めた。
PETアミロイドイメージング定量アルゴリズムの確定については、その再現性を評価した。本課題の下で開発している参照領域自動設定アルゴリズム(AutoRef)について、86例の臨床データを使用した評価を行った結果、Aβの定量値であるBPNDの変動において0.4(p>0.95)以下であることが明らかになった。この値は、Aβ蓄積の陰性陽性を鑑別するために読影で使用されている閾値と同程度であることから、AutoRefは臨床的に再現性を確保していると言える。以上より、ADの早期診断において、その病因であるAβの中枢神経系への蓄積量に関する定量値を与える点でADの診断に対して重要な情報を提供し得ると期待されるPETアミロイドイメージングについての測定手法が確定した。
続いて、FDG-PETによる脳局所の活動量、MRIからの脳局所の萎縮評価を併用した、AD進行に係る統計モデルを検討した。特にBPNDについては、生理学的に減少することがないという生理学的な先験情報を加味した特徴量抽出のために、sparse nonnegative matrix factorization法を適用したところ、2次元への縮約が有効であり、且つそのうち一つの重み係数が、ADの進行をよく反映しているという結果が得られたことから、現在症例個別の検討を通して、その医学的な有効性の検討に進めている。
タウイメージングについては、健常例に対する撮像を開始するに至り、タウタンパク質の蓄積量に対する定量解析手法の検討を進める環境を構築した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)

  • [学会発表] Performance Evaluation of Kinetics-Based Denoising Algorithm for PET Amyloid Imaging2017

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Fujii, Yuichi Kimura
    • 学会等名
      International Forum on Medical Imaging in Asia
    • 発表場所
      ぶんかテンブス館 (沖縄県那覇市)
    • 年月日
      2017-01-19 – 2017-01-20
    • 国際学会
  • [学会発表] アミロイドβ経時変化モデル構築のためのSparse NMFを用いたPET画像解析2017

    • 著者名/発表者名
      永田 達也, 本谷 秀堅, 木村 裕一
    • 学会等名
      電子情報通信学会 医用画像研究会
    • 発表場所
      ぶんかテンブス館 (沖縄県那覇市)
    • 年月日
      2017-01-18 – 2017-01-18
  • [学会発表] Algorithm for Reference Region Delineation for Amyloid Imaging Using Pattern Recognition Scheme and Kinetics of Administered Aβ Probe --- Considering the Number of Clusters ---2017

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Yamada, Yuichi Kimura
    • 学会等名
      Human Amyloid Imaging
    • 発表場所
      Miami, FL, USA
    • 年月日
      2017-01-11 – 2017-01-13
    • 国際学会
  • [学会発表] Deliniation Algorithm on Reference Region for Amyloid Imaging Using a Time History of Radioactivity2016

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Kimura, Takahiro Yamada
    • 学会等名
      Annual Conference of Society of Nuclear Medicine
    • 発表場所
      San Diego, CA, USA
    • 年月日
      2016-06-11 – 2016-06-15
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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