公募研究
1. シロイヌナズナのapoplastにROSを生成する酵素の局在・活性制御機構・生理機能の解析ROS生成酵素Rbohを異種発現させたヒト培養細胞から得たミクロソーム画分を用いた、RbohによるROS生成活性の無細胞評価系を構築し、シロイヌナズナの10種のRbohA-JについてROS生成活性のCa2+濃度依存性を定量的に解析した。また、Rbohの活性制御タンパク質として低分子量Gタンパク質が関与する可能性を生化学的に初めて示した。2. ゼニゴケのapoplastにROSを生成する酵素の局在・活性制御機構・生理機能の解析班員の石崎博士らとの共同研究によりゼニゴケから同定した2種のRboh/Nox遺伝子の生活環における発現部位の解析を進め、葉状体の他、生殖器官に発現することを見出した。またゲノム編集技術を用いてMpRbohBのノックアウト変異体を単離した。遺伝子破壊系統では形態異常が見られることを発見し、発生における機能の解析を進めている。
2: おおむね順調に進展している
ゼニゴケの変異体の単離はこれまで予想以上に難航していたが、今年度の研究により、ゲノム編集技術を用いて、遺伝子破壊系統の単離に成功した。これはブレイクスルーをもたらし、機能解析研究の大きな発展が期待される。
ROS生成活性を遺伝学的、化学的に変化させ、表現型と細胞壁の変化を調べ、発生やストレス応答における積極的ROS生成の生理的意義の解明を進める。またapoplastのROS生成と細胞壁の機能制御との関連を解析する。ROSのin vivoイメージング実験系の開発を進める。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (48件) (うち国際学会 13件、 招待講演 16件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Journal of Experimental Botany
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
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