研究領域 | 運動超分子マシナリーが織りなす調和と多様性 |
研究課題/領域番号 |
15H01306
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
加藤 健太郎 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 特任准教授 (30401178)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 原生動物 / 宿主細胞侵入マシナリー / 構造解析 / トキソプラズマ |
研究実績の概要 |
研究代表者の研究グループでは、現在までこの“宿主細胞侵入マシナリー”の作動原理を明らかとするため、Glideosome及びMoving junction 複合体の構成蛋白質と内外の蛋白質との相互作用やその駆動の端緒となるシグナル伝達系について解析を行ってきた。本研究の目的は、これまで研究代表者らが行ってきた原生動物についての研究成果を発展させ、原生動物の宿主細胞侵入マシナリー、つまりGlideosomeとMoving junction 複合体を中心とした運動装置がいかにして作動するかという命題に焦点をしぼり、現在わかっていないモーター蛋白質や作動シグナル伝達系も含めて詳細に解析を行うことである。 本年度は、原虫プロテインキナーゼによる宿主細胞侵入動力装置の構成蛋白質と制御システムの解析とMoving junction 複合体構成蛋白質と宿主細胞の骨格分子との相互作用の解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、原虫プロテインキナーゼによる宿主細胞侵入動力装置の構成蛋白質と制御システムの解析とMoving junction 複合体構成蛋白質と宿主細胞の骨格分子との相互作用の解析を行った。以上のことから、今年度の研究計画はおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に研究成果として、Glideosome、Moving junction のそれぞれの複合体を形成する構成蛋白質と原虫の他のシグナル伝達因子や宿主細胞因子との相互作用が明らかとなった。そこで、原虫独自の運動マシナリーを詳細に理解するため、原虫-宿主細胞間の相互作用を担当する蛋白質複合体の立体構造の解析をX線結晶構造解析法にて行う。
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