公募研究
ⅰ) FACTとHP1分裂酵母ホモログSwi6の相互作用解析:proteomics解析から分裂酵母HP1ホモログであるSwi6とFACT複合体構成因子Spt16の相互作用を確認した。相互作用機構を解析するためにリコンビナントSwi6とGST-Spt16でin vitro相互作用解析を行いHP1/Swi6のクロモシャドウドメイン(CSD)とSpt16のpeptidase-like domainが直接的に結合することを解明した。解析初期に酵母ツーハイブリッド法を試みたがHP1/Swi6を発現した細胞の生育が悪くなった為これについては断念した。ⅱ) swi6破壊株とpob3破壊株を用いたRNA-sequencing:swi6破壊株とpob3破壊株を用いてRNA-seq.を行ったところ、野生株においてわずかに観察されるanti-sense RNAの転写産物がswi6破壊株やpob3破壊株で有意に増加した。またヘテロクロマチン因子swi6遺伝子を破壊するとヘテロクロマチン形成領域外のsense mRNAの転写量が増加しておりHP1/Swi6が何かしらの未知機能を持つことが示唆された。ⅲ)ヒストンH3K9me非依存的なHP1タンパク質結合領域の解析:分裂酵母HP1ホモログSwi6とChp2の抗体を作製してChIP-seq.解析を行った。Swi6に関しては有意なChIP-seq.シグナルを観察したがChp2に関してはその発現量の低さからか有意なシグナルを観察することができなかった。Swi6のChIP-seq解析を進めたところ転写終結点近傍にヒストンH3K9me非依存的な濃縮を観察した。ⅳ)ヒストンH3K9me非依存的HP1転写制御レポーター株の構築と遺伝学的解析:ChIP-seq.結果からモデル遺伝子の解析を開始したがレポーター系構築には至っておらずこれに関しては今後の課題となった。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Transcription
巻: 8 ページ: 26-31
10.1080/21541264.2016.1246076.
Genes to Cells
巻: 21 ページ: 812-832
10.1111/gtc.12385.
Nucleic Acids Research
巻: 44 ページ: 4147-4162
10.1093/nar/gkw008.