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2016 年度 実績報告書

新生鎖のN末端アセチル化を介したミトコンドリアの恒常性制御

公募研究

研究領域新生鎖の生物学
研究課題/領域番号 15H01536
研究機関大阪大学

研究代表者

岡本 浩二  大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (40455217)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードミトコンドリア / タンパク質N末端アセチル化 / 翻訳後修飾 / タンパク質分解 / 出芽酵母
研究実績の概要

N末端アセチル化は翻訳途上の新生ポリペプチド鎖(新生鎖)を基質としており、生物種を超えて保存された基本的な機構である。ヒトでは全タンパク質の80%以上がN末端アセチル化を受けており、汎用性の高い修飾反応であるが、その生理的意義は未だ多くの謎に包まれている。これまでの研究で、出芽酵母のN末端アセチル化酵素NatAの欠失変異体において、選択的ミトコンドリア分解「マイトファジー」が強く抑制されていることを見出した。本研究の目的は、NatAやその基質タンパク質がいつ・どこで・どのように、ミトコンドリアの機能やマイトファジーに関与しているかを明らかにすることである。

NatA欠損細胞ではマイトファジーが強く抑制されるが、その一因として、マイトファジーの必須因子であるAtg32の発現レベルがNatA欠損細胞では低いことがある。このことから、Atg32の発現量変化がマイトファジーの促進や抑制に作用していることが考えられる。そこで、Atg32の発現制御について詳細な解析を試みた。その結果、Atg32の検出バンドの上部にスメアなシグナルが検出された。タンパク質の分解制御はオートファジーの他にプロテアソームによる制御が広く知られており、分解対象のタンパク質がユビキチン化を受けることでプロテアソームに認識され、分解される。そこで、Hisをタグ付けしたAtg32と、mycをタグ付けしたユビキチンを発現している細胞を用い、変性条件において2段階のアフィニティ精製を行った。結果として、溶出サンプルからAtg32が検出された。よって、Atg32がユビキチン化を受けていることが明らかとなった。加えて、対数増殖期の細胞をプロテアソームの阻害剤であるMG132で処理すると、Atg32の発現量低下が抑制された。よって、プロテアソームがAtg32の分解に関与していることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Assays for mitophagy in yeast2017

    • 著者名/発表者名
      Eiyama A, Okamoto K
    • 雑誌名

      Methods in Molecular Biology

      巻: 1567 ページ: 337-347

    • DOI

      10.1007/7651_2017_11

    • 査読あり
  • [学会発表] 酵母が語るマイトファジー誘導の分子機構2017

    • 著者名/発表者名
      岡本浩二
    • 学会等名
      大阪大学蛋白質研究所セミナー
    • 発表場所
      大阪大学蛋白質研究所
    • 年月日
      2017-03-21 – 2017-03-22
    • 招待講演
  • [学会発表] 体の中のエネルギー・環境問題 ~ミトコンドリアを丸ごと分別・除去する仕組み~2017

    • 著者名/発表者名
      岡本浩二
    • 学会等名
      生化学若い研究者の会近畿支部冬のセミナー
    • 発表場所
      大阪大学大学院生命機能研究科、吹田
    • 年月日
      2017-01-15 – 2017-01-15
    • 招待講演
  • [学会発表] Atg8とマイトファジー2016

    • 著者名/発表者名
      岡本浩二
    • 学会等名
      ミトコンドリアサイエンスワークショップ2016
    • 発表場所
      福岡リーセントホテル、福岡
    • 年月日
      2016-07-14 – 2016-07-15
  • [備考] 研究室ホームページ

    • URL

      http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/okamoto/Okamoto_Lab/

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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