公募研究
脳機能マッピングは、運動・言語機能に着目した。リアルタイムhigh gamma activity (HGA)マッピングをベッドサイドのみならず、覚醒下手術への応用に成功した(Ogawa, 2014,2016)。一度の視覚課題提示に合わせてそれぞれトリガーを付して、視覚刺激毎の脳皮質電位(ECoG)による解析を行ったところ、精確に手指運動の読み取りが行えた(Kapeller,2016)。この読み取り方法を用いることでてんかん患者でロボットアームの操作を行ことができた(Kapeller 2016)。現在は運動野上にさらに高密度のECoG電極を留置し、さらにモーションキャプチャー装置により各手指のポーズをリアルタイムに読み取ることに取り組んでいるまた、HGAのみならず、他周波数を含め読み取りのためにColor-coded mappingを含む多次元のデータ解析を行う。さらに術中HGAマッピングと皮質-皮質誘発電位(CCEP)計測により、聴覚刺激誘発側頭葉HGAと同部位刺激による前頭葉言語野を同定できる”Super-passive mapping”法を報告した(Tamura,2016)。また、申請者が開発した脳表血流計測システムで、言語課題遂行時の血流変化を捉えたが、これはカメラのフレームレートが60コマ/秒では足りないことが判明した。今後この血流計測にはハイスピードカメラを用いる予定である。このような読み取り技術を応用してFeedback-based リハビリ法を確立した。また、EEG/機能的MRI(fMRI)を用いた運動遂行、運動想起(MI)fMRIをリハビリテーション前後に行い、脳機能変化を客観的に判断する。読み取った結果をアバター、触覚、音声などでフィードバックし、リハビリテーションの効果向上・判定法に応用した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 9件、 招待講演 25件) 図書 (1件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
Neuropathology
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1111/neup.12356
CLINICAL NEUROSCIENCE
巻: 25(2) ページ: 210-214
J Neurosurgery
巻: 125(2) ページ: 239-246
10.3171/2015.5.JNS142524.
Epilepsia
巻: 57(6) ページ: 931-940
10.1111/epi.13374
巻: 125(6) ページ: 1580-1588
10.3171/2015.4.JNS15193.
World Neurosurgery
巻: 96 ページ: 460-472
10.1016/j.wneu.2016.09.031.
巻: 97 ページ: 123-131
医学と薬学
巻: 73(5) ページ: 557-572
新NS NOW 脳波判読の基礎と手術への応用-脳波ギライを克服しよう
巻: 7 ページ: 174-179
日本臨床 脳腫瘍学-基礎研究と臨床研究の進歩-
巻: 74(増刊号7) ページ: 510-512
新NS NOW 脳神経外科手術のコンパス 術中機能・画像情報モニタリングマニュアル
巻: 8 ページ: 64-76