公募研究
好熱性真菌Chaetomium thermophilum由来プレフォルディン(CtPFD)の機能・構造解析、及びC. thermophilum由来グループ2型シャペロニン(CtCCT)との協調作用を解析した。CtPFDが豚脳由来チューブリンと結合することをPull Down Assayで解析した。CtPFDの結晶化スクリーニングを行い、結晶を得ることに成功した。得られた結晶にX線を照射したが、分解能が低く詳細な構造の解明には至らなかった。古細菌由来PFDの結晶構造において末端領域に存在するDisorder領域の構造が明らかとなっていないことから、Disorder領域が分解能低下の原因である可能性が予想された。そこで、長い末端を有するアルファ型サブユニットである PFD3の両末端を28残基、PFD5のN末端20残基及びC末端21残基削った変異体を構築した。この変異体の機能及び結晶構造解析を継続して進めている。CtPFDとCtCCTの相互作用をBiacoreを用いた表面プラスモン共鳴により解析した。獲得したセンサーグラムに対しカーブフィッティング行い、結合・解離速度定数及び解離定数を決定した。解離定数は先行研究より報告されている超好熱性古細菌Pyrococcus horikoshii OT3由来PFDとCPNのものとおよそ一致していた。また、高速AFM及び電子顕微鏡によりCtCCTとCtPFDの相互作用を解析し、CtCCTにCtPFDが結合している様子が観察された。また、アクチンがCtPFDからCtCCTに受け渡されることを実験的に証明した。再構成型大腸菌無細胞タンパク質合成系(Pure System)を用い、CtPFDとCtCCTの種々の真核生物由来細胞質タンパク質のフォールディングへの効果を解析した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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